「花のさくら通り」という本を読んですがすがしい気分になりました

「花のさくら通り」という本を読みました。図書館で借りてきた本です。この本の著者は作家になる前に広告代理店で働いていたそうです。主人公は広告代理店で働く実力はあるけど運に恵まれず生きるのが不器用といった哀愁漂う男という設定になっています。著者と重ねているのかと思います。
作家という職業は文の中に自分の経験をさらけ出す勇気がいるのだなあと感心します。ドキュメントは例外かもしれませんが。
この物語では禅寺の息子が教会の娘と恋仲になります。類まれなこの設定はおもしろいと思います。ただ禅寺の息子が三年の修行へ旅立つところで終わっているので恋が成就するのかどうかはわかりません。また物語の舞台であるさくら通り沿いの商店街の桜祭りというのが桜の花が終わった六月に行われるというのもへそまがりです。こういう面白い設定がいくつもあります。
一番印象に残ったのは、主人公の杉本が離婚して今は別の父親がいる娘(たぶん小学生低学年)に会いたいのを娘のためと我慢しますが、最後は娘が会いに来たところで終わっています。ハッピーエンドでめでたしと言ったところでしょうか。すがすがしい気分になりました。http://nyota.co/musee-senaka/